【現金はもういらない?!】キャッシュレス社会が進む中国での電子決済アレコレ。
いつも、ワセジョのブログを読んでくださってありがとうございます( ;∀;)
今回は、"中国の[電子決済]についてもっと知りたい!”と、
リクエストのDMを頂いたので、その質問にお答えする形で、この記事をお届けします。
中国に来てからというものの、ほとんど、
現金を持ち歩かなくなりました。
一ヵ月に現金に触れるのは3回あるかないかくらい、、、
かといって、毎回クレジットカード支払いで済ませる… わけでもなく。
現地での支払いは殆ど全て、
スマートフォンを用いた電子決済で済ませています。
スマホで電子決済?? 面倒くさくない? 現金の方が安心じゃない??
色んな疑問や不安が浮かんで来るのも当然、日本では私も一度も電子決済をしたことはありませんでした。しかし、4か月も電子決済漬けの生活をしていると、流石に慣れてきました、、むしろ決済が便利すぎて、現金支払いに逆に煩わしさを感じる程。
引用:https://cn.bing.com/images/
中国人の8割以上が現金を持ち歩かないことに賛成・満足しています。
● 中国電子決済の2大サービス ”Wechat Pay”と“支付宝” ●
中国の超キャッシュレス社会を支えるのは、
テンセント社のWechat PayとAlibaba社の支付宝(アリペイ)の2大サービス。
アプリを用いた電子決済は、北京や上海などの都市部だけの話ではなく、中国全土で広範囲に普及しています。さすがにもう見慣れてしまいましたが、街中の至る所に、電子決済の為のQRコードが溢れている光景は日本と大きく違う点の一つですね。
食事、通勤・通学、お買い物、ネットショッピング、デリバリー、ゲームセンターでさえ、電子マネーでの決済が可能。屋外に机を並べただけの簡易的な屋台や、街頭の募金、更には道端の物乞いの方までもがQRコードを持っていることもあって、浸透率の高さには驚きです。
“コンビニでの買い物は小銭で、切符はJR東日本の「スイカ」、飲食店ではクレジットカード決済と現金決済を併用──となると、結局、普段から電子マネーも小銭もお札も持ち歩かなければならない。つくづく、日本のIT後進国ぶりを痛感した。”
引用:http://diamond.jp/articles/-/134622?page=5
それが普通だと思っていたのであんまり負担だと感じてはいなかったのですが、
支払いのたびに小銭か、お札か、或いはカードを使い分けたり、割り勘にするときに細かいお金が無くて煩わしくなったり、、、日本ではありがちな光景ですね。
スマホでの決済は、0.1元(約1.6円)単位での決済が可能なので、割り勘もササッと済ませられます。大人数の場合でも、一人が会計を済ませて、その人にWechat Payや支付宝で電子マネーを送金すれば、飲み会やホームパーティーの際でも集金で苦労することもありません。
スマホでの電子決済や利用環境に関しては、中国が完全にリードしているのかも、しれませんね。。日本は20世紀で発展が止まってるよね、と、中国人に言われるのは、ちょっと悔しいですね( ;∀;)
● 電子決済アプリ支付宝の使い方ガイド ●
今回は、Alibaba社提供の 支付宝(ZhiFuBao:ずーふーばお)を例に挙げて、電子決済のやり方をお伝えします。
① アカウント登録
1.銀行口座 2. 中国の電話番号 3.身分証明番号(外国人はパスポート番号)
4. その他の個人情報
を入力して、アカウントを新規作成します。
※銀行口座・電話番号取得の方法はまた別の記事で詳しくお伝えします。
ただ、外国人が口座開設するには、始めに中国大陸の電話番号を取得してから書類申請しなければならないので、年々ハードルが高くなっているみたいです。
② 支付宝での電子決済
支付宝のマイページ。Balanceで残高が確認可能。
銀行カードと連携しているので、足りなくなったらアプリに入金します。
この個人QRコードを読み取り機にかざして、指紋認証をするだけで支払い完了!ラクラク1秒決済!
① 支払金額 ②支払ったお店と詳細
支払いの履歴は、詳細と共に随時アプリ内で確認できます。
③ 支付宝で出来るアレコレ
沢山の機能があるのですが、今回はよく使う5項を厳選して紹介!
1. QRコードスキャン
2. 自分のQRコードを表示
この二つは、食事やサービスのお会計の際に使います。お店のQRコードを読み取るか、自分でQRコードを提示して支払う金額を打ち込む、2種類の方法があります。
3. 送金 Transfer:友達などに電子マネーを送る時に使います。
4. 学生カードのチャージ:食堂や購買で使う学生カードのチャージが出来ます。
5. タクシーの呼び寄せ:行先を入力するだけで、近くのタクシーをすぐに呼び寄せられます。支払いもアプリ内で出来るので、スムーズです。
タクシーの種類を選んで、
自分のいるところと、行先を入力すると、目安となる金額が出てきます。
初乗りが12元程度(約200円)なので、かなり安いです。
友だちと電子マネーのやりとりをした履歴が表示されます。友達追加していない場合は、Stranger と表示されます。
● キャッシュレス社会のマイナス面 ●
電子決済の便利さをお伝えしてきましたが、もちろんその陰には負の面も。
中国でスマホ決済がこれほど急ピッチで浸透した背景には、IT技術の発達に加えて、マイナンバー制度の普及があります。電子決済をする際には、身分証明のマイナンバー・銀行口座・携帯電話番号の等の個人情報が全て管理されているのです。個人情報を提供することと引き換えに、生活の便利さ・豊かさを手に入れることが可能なのです。
だからといって、何か生活面で実害があるわけでは全くないのですが、
個人情報の流出・プライバシー面保護の観点からは、その脆弱性が一番の問題。
実際に(これは日本でもあることですが)、
電話番号が他の企業に流出して、知らない電話番号から突然電話がかかってきたり、決済履歴の情報が外部に漏れ出たり… と、個人情報流出のリスクは大きいです。これが、日本で電子決済がなかなか取り入れられない理由の一つとなっています。
以上、中国の電子決済アレコレのご紹介でした。
電子決済が全てのキャッシュレス社会は、本当に便利でストレスフリーなのですが、もちろんリスクも存在しているわけで。日本がFinTech後進国と呼ばれても、それには様々なリスクを考慮したうえでの結果だと思うので、新しい技術は受け入れつつ、日本らしい慎重さと見極める力も大切にしてほしいなと思います。何でもかんでも、新しいものをそのまま日本に持ってくればいいってわけでもないですしね。
今回は、リクエストにお答えする初めての試みでしたが、疑問の解決に繋がったていたら幸いです。ほかにも、記事のリクエストや質問は随時受け入れているので、コメントかTwitter DMで送ってください~ 出来る範囲でお答えします!
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