北京帰りのワセジョ

1年間の中国留学を終えたワセジョが、東京で綴る雑記。

Restart : なんと、90日ぶりの更新となりました。

 大家好~ 好久没见

 

恐ろしいことに、
最後の更新から90日が経過しておりました… 

ling28china.hatenadiary.jp

 


この丸々3ヵ月の空白期間のうちに、

北京大学での留学生活が終了。(今更)
◎ 期末テストが終了。(今更)
◎ 間も無く、早稲田大学に復学!

 70日程前に、東京に戻ってきてからは、
長めの夏休みを、現在進行形で過ごしているところです…笑

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  6月末の北京大学の期末テスト期間があまりにもハード過ぎて、悟りの境地に達しました。科挙かと思いました。寝る時間も、食べる時間も惜しんで勉強しても尚追いつかない環境は、自分の限界を突破させてくれる契機になりました… が、強烈な ”燃えつき症候群”に襲われるので、一概にはお勧め出来ないですね、、、もう一生勉強しない~~~~って友達と叫んでました。笑

 

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(これでも一部... もう一度出来る気がしません。)

 

 

 

  中国留学の振り返りや、ダイジェストを綴ろうと幾度となく考えたのですが、どうしても、筆が進まない… 大して忙しくも無いのに文章を書く気が微塵も起きなくて。あまりにも中国での生活が濃すぎて、経験が未だに消化できていない・体験の言語化のプロセスを避け続けていたら3ヵ月も経ってしまった、という、なんとも恐ろしい話です。ぼーっとしていると、本当になんにもないまま、ただ日々が流れていく気がします。(夏休みに免じて許されたい、、、) 充分すぎるくらいにのんびり、エナジーチャージをしたので、新学期からは気合入れてリスタートしようと思います。

 

 

 


 
さて、私が個人的に掲げていた留学の目標の一つに、

“留学を、単なる現地滞在だけで終わらせない”、
つまり、留学後も何らかの形で留学先(中国)との関係を保ち続ける
というのが有りました。

 

 留学を終えてからも、関係を保ち続けるのは凄く労力がいることですが、その場限りの関係だけに留めておくには余りにも勿体ないなと、周りを見ていて常々思っていました。SNS以外でも、現実の場でも何らかの形で繋がりを保とうと、出来ることなら国を跨いだ何らかのプロジェクトを日本に持ち帰りたいと考えていたのですが…

 

 

  結論を言うと、無事にその目標を達成することが出来ました。運にも、人にも沢山恵まれた結果です。

 

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 北京大学院教育学専攻の学生と、(主にメディアを学ぶ)中国伝媒大学の学部生、合計26人の生徒が参加した、日本での2weekサマープログラムにTAとして参加・サポートすることが出来ました。またこの件は、別途振り返りたいと思うのですが、中国人学生と2週間近くも寝食を共にし、頭を夜までフル回転させていた、本当に濃い期間になりましたし、何より出会った人達が素敵な人ばかりでした。

 

▼ この活動を中国メディアで取り上げて頂いたそうです。

通讯:“主动探索、批判思维”——中国大学生暑期探访日本科教管理部门-新华网

 


 そして、このサマープログラム中、
帰国直後に受験したおかげもあり、HSK6級に合格することが出来ました。
留学の成果が目に見える瞬間は、とても嬉しく思えます。勉強はまだまだ続きますが、もうあの単調なテスト勉強をしなくていいと思うとほっと一安心です...

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  また、先週末、東京・代々木公園で開催された

チャイナフェスティバルでは、サテライトステージに立たせて頂いたり、メインステージの生中継の裏側に潜入させて頂いたり、あとは、美味しい中華料理を食べたり…!笑

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 このような近況をwechatのタイムラインに乗せると、留学時代の友達がリアクションしてくれたりと、リアルタイムで繋がることのできるSNSの利点を実感しているところです。中国人のリアクションの早さには毎度驚かされます。笑

 

 

 

 と、また長くなってしまいましたが、
リニューアルした【北京帰りのワセジョin Tokyo】ブログの方でも、色々と雑記を更新していこうと思います。

 

最後まで読んで下さってありがとうございました。
Fin.

 

勝手にランキング【北京大学コーヒーNo.1決定戦!!】~テスト勉強は珈琲と共に~

大家好~

 

続々と大学の留学同期が帰国日を迎える中、
いつ帰国?まだ帰国しないの??と聞かれる日々が続くこの頃です。
#中国留学あるある

 

中国留学、まだまだ続きます。(ながっ!)

 

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 勉強する際の眠気覚ましにカフェインを摂取する学生が多い、、、ということで、

 今回は、北京大学キャンパス内のコーヒーの特集です。!

 

比較を簡単にするために、

・カフェラテ

アメリカーノ の2種類のみに注目。

 


 ただし、淡々と紹介するだけでは何も面白くないので、
今回は、勝手にランキング形式にしてみました。
(※ 大学公式のランキングでは無く、私個人の独断に基づいているので、あくまでもご参考程度に)

 

 

評価ポイントは4つ、
 カフェラテの価格  安い順に高得点5-1pを付与
② アメリカーノの価格 上記同様
③ 座席数       座席が無い場合は0p
④ 雰囲気  こればかりは主観的判断に、、店員さんの態度など

 

 

 

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さて、勝手なランキングを制し、見事にNo.1の座に輝いたのは…


1.Mellower Coffee [二教 1階]  14P

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 春学期にリニューアルしたばかりの、モダンなカフェ。

 

一言、アイスラテが、美味しい。

 

 以前は、値段もお高めで敬遠していたのですが、リニューアル後、全てのドリンクメニューが、15元(225円)に。

 

カフェラテも、アメリカーノもまさかの同じ値段!!(なんで?)

 

 

そして、なんと!個人的に感動したのですが、
お持ち帰り用の袋は、コースターにもなる2WAYスタイル

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 また、期間限定で、"Keep What We Love"と呼ばれる、

コーヒー1杯あたり0.1元環境保護団体へ寄付されるキャンペーンを行っていたり...

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   環境への取り組みがここまで熱心なカフェは他に無いので、そのやさしさに、プラス500ポイントです!!!!すごい。

 

 ただ、併設されている隣の座席スペースは少なく、またトイレの目の前なのがマイナスポイント… テイクアウトして3階のカフェスぺ―スに持ち込むのがお勧めです。

 

 

 

2. 農園食堂カフェ   12P

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 開放的な吹き抜けのあるカフェ店内と、座席数の多さが高得点に!

 

 

 

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  ただし、窓の大きさ故に、冬場は凍り付くように寒くなるので、長時間の勉強は暖かくなってからがお勧めです。10月でも既に凍てつく寒さでした.....

 

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 アメリカーノキャンパス内最安値10元!(170円) 

※ ただしホットに限る。アイスを頼むと何故か30円程度割り増しになります。

 

 

 

 

3. Paradiso Coffee    11P

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燕南食堂のすぐお隣、百周年記念講堂の地下に併設されているカフェ。

 

 

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 カフェラテ17元、アメリカーノ14元と、 お値段は若干高め。

 

  パニーニやサンドイッチ(美味しいか分からない....)のフードメニューや、スナックやチョコレート等のお菓子の品揃えが豊富。あのMelty Kissが、初夏でも6種類も店頭に並んでるなんて、なんて品揃えの良さ......  

 


  座席数が多く、ソファー席も多く提供されているので、コーヒーを片手に長く居座りたい方は是非。グループワークにもぴったりです。

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4.Nestle [各所]  10p
もはや番外編… と言いたかったのですが、1ポイント差で4位にランクイン!

 

殆どの食堂で購入可能な、ネスレの紙コップコーヒー。

 

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 試飲を大きくした程度のサイズですが、お値段なんと3元!!(51円)

甘ったるいカフェラテが飲みたい方にはおススメです。座席は各食堂内にて。

 

 


5. 光華学院(MBA)カフェ 9P

 

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  スタバ並みの値段の高さ故に、
今回は惜しくも5位になってしまったのはMBA専攻の校舎に併設されたカフェ。

 

ただ、カフェの雰囲気は、大学内とは思えないほどの洗練度の高さで、個人的には一番好きかもしれません、、

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 意外にも、奥行きがあるカフェ店内。

 

 

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カフェラテ27元、アメリカーノ23元

 

 普段より、ちょこっと奮発してコーヒーを頼んでみるのも、ご褒美に良いかもしれませんね。ちなみに、アイスティーも美味しいです!暑い日に是非!

 

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 学年末テストを来週に控え、眠気と戦う日々をお過ごしの皆様。勉強の気分転換にカフェで一息ついてみるのもお勧め、、かもしれません。

 

 

★ 一目でわかる、コーヒー価格表 ★

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ネスレの紙コップは例外として、

 

アメリカーノ(美式咖啡)なら农园食堂

カフェラテ(拿铁)ならニ教のMellower Coffeeが最安値!

ということが判明しました。カフェインで眠気を吹っ飛ばしましょう~

 

 

Fin.

【チョコ好き必見♡】北京で人気沸騰中! “脏脏包”でチョコレートまみれに?!

 

大家好~

 

2017年後半から、
北京の街中では“脏脏包”という文字を見ることが増えてきました。

[脏脏包: ZangZangBao ザンザンバオ ]

 

 

 

その正体は、コチラ。

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best.pconline.com.cn より引用

 


現在、中国の若い女性を中心に爆発的な人気を誇る、
中までぎっしりチョコレートの尽くし!最強のパン!!

 

f:id:ling28china:20180606014157j:plaintoutiao.china.comより引用


  大量のチョコレートクリーム、そしてふんだんに掛けられたカカオパウダー
1個 500kcal相当の、かなり罪深いギルティ―なパンですが、その人気は留まるところを知りません。

 

 

(あれ、これどこかで見覚えがある… ) と思った方も多いはず。

  実は、オリジナルのレシピは、

日本チョコレートクロワッサンが発祥なのです。笑

 

 

 

 

 

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きっかけは、北京No.1人気を誇るカフェ&パン屋さん、
"Bad Farmers & Our Bakery”が、とある日の午後に数時間限定で売り出したことが発端。


2017年に“脏脏包”と名付けた商品として売り出して以来、SNSや口コミを通して爆発的に人気を拡大。大人気インフルエンサー(网红)の紹介も相まって、中国で大注目を浴びるようになったのです。

 

 

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ところで、
この “脏脏”ってどんな意味なの??と思った方…
世の中には知らない方が良かった外国語が溢れていることを忘れてはいけません。笑

 


汚れている、汚いもの。
英語だと、Dirtyにあたる単語です。

 

 

 

直訳すると、汚い汚いパン。(きたなっ!!!笑)
泥んこまみれのチョコレートクロワッサン、くらいの軽いニュアンスで丁度良いかもしれませんね。

 

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baby.sina.com.cnより引用

 名前の由来は、その見た目通り、あまりにもチョコレートが多いあまり、食べる際に手も口もチョコレートだらけに、汚なくなってしまうから。笑

 


子供の頃に戻ったかのように、大好きなチョコレートを、
口周りを汚しながら食べることに懐かしさを覚えることも人気の一つ。

 

 

 

▼あまりの人気に、こんな英語記事まで出るほど!笑
“Zang Zang Bao” – The Hype Surrounding Beijing’s “Dirty Dirty” Chocolate Bread
(北京の、麻薬のような魅惑の“泥んこまみれ”チョコレートパン)

www.whatsonweibo.com

 

 

 北京大学キャンパスからのアクセスも良い、五道口のParis Baget16元(約272円)で、運が良ければ、焼きたてホヤホヤの脏脏包が食べられます。♡ ほろ苦いコーヒーとの相性もバッチリ!

 

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▼脏脏包 北京市内ランキング

ちなみに、北京で脏脏包を取り扱っているお店44店舗のうち、

上記のParis Bagetはなんと3位!!(店舗は異なる)

 

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  さて、パン以外にも、ドリンクメニューにもこの“泥んこまみれ”は進出しているようで、、、

 

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脏脏茶:泥んこまみれのチョコレートタピオカドリンク

 

 

こちらの、

LeLeCHAは上海にもあるお店で、2018年4月に、北京大学からもほど近い、中关村のショッピングモール地下にオープンして以来、行列の絶えない人気店に。

 

 

 

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Tips: "泥んこ"の部分は結構甘めなので、ミルクと混ぜ合わせて飲むと丁度良い甘さに。ゆでたてのタピオカは弾力があって美味しい!!ただ、タピオカの在庫が頻繁に切れるので待つことも多いそう。

 

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Tips: かなり大袈裟にお店のロゴが押し出された、初めて出会うタイプの手提げ?で渡してくれました笑

 

 

 

甘いものが無性に欲しくなったときに、チョコレートドリンクタピオカの組み合わせは無敵すぎる美味しさ!!♡

 

 

 


ただ、コチラの大人気店には、

一つ致命的な欠陥が....

 

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きたない  きたない茶 

「パイオニア

 

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店内に溢れんばかりの、 "きたない"のオンパレード...

 

 

 

我々は、

かつて、

これほどまでに、

"きたない" が全面的に押し出された食品を見たことがあるだろうか。(反語)

 

 

確かに、漢字に比べて丸みのある「ひらがな」は形が可愛くみえるらしい。そして、そもそも日本語が分かる人がいないので、フィーリングでなんとなく書いたんでしょうけど、、、誰か、誰か一言教えてあげれば.......

 

(汚い.... 不衛生... せめて泥んこまみれにしてくれれば.......)

 

 

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心の中で苦笑いしつつ、

チョコレートまみれの脏脏包を頬張るのでした。

 

Fin.

 

【中国ライフの醍醐味】ロマンあふれる、寝台列車のススメ。

大家好~

 

 突然ですが、"寝台列車に乗ったことはありますか?
 寝台列車に乗って一晩を明かしたことはありますか??

 

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  結論から言うと、
私は、この半年で、中国の寝台列車3回乗りました。
そのうち、2回車内泊をすることになりました。(タノシカッタ!)

 

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 現在の日本で、定期運航している寝台列車は、わずかに上下各3本
※『はまなす』『サンライズ出雲』『サンライズ瀬戸』のみ。
寝台列車に乗った経験がある方が逆に珍しいほど、日本では乗る機会が極めて少ないのです。

 

 

 

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 面積にして960万㎢もの広大な土地を持つ中国は、
東西の距離は5000km、南北にも3500kmの距離を有しています。

 


 飛行機や高鉄(中国版新幹線)の交通網が発展した現在でも、中国人にとって寝台列車で移動をすることは未だにメジャーな選択肢のの一つに。今なお、1300本以上寝台列車が現役で運行しているそうです。

 

 

 今回は、そんな広大な中国を、
寝台列車旅して感じたこと&おススメの乗り方をご紹介します!

 

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1桂林(柳州)-張家界 
543.3km / 158元(約2700円)
 初めて寝台列車に乗ったのは、1月末に中国南部をバックパッカー旅行した際。

東京から岡山間(約550km)とほぼ同じ距離を、11時間以上もかけて横断しました。笑

 

  時速に直すと、なんと自動車並みのスピードしか出ていない…!? それもそのはず、途中の駅で何度か止まるので、最終地点まで乗るとなると結構長く感じるかもしれません。

 


  しかし、22時に一斉消灯を迎えるので(はやっ!!)、
それと共に眠りにつくと、あっという間に朝の7時になっていました。

 

 中国では朝が早い人々が多いので、周りのけたたましい生活音で半ば強制的に7時ごろに目が覚めるうえ、車掌の見回りチェックで否応なしに起きることになります。

 

 

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  通常は、硬卧(インウォー)と呼ばれる、
3段式の固いベッドが2つ向かい合った、一切仕切りの無い(!?)6人組の空間で、見ず知らずの人々と共に一晩を明かすことになります。座席に男女の区別はありません。    色々とカオスな要素が詰まっていますね。

 

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 上段が最も狭く、座れないほどの高さしかありません。常に圧迫感が凄まじいので、閉所恐怖症の人は、下段の人に交代してもらうことをお勧めします。

 

 

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 ↑身長が180cmを超えるとまともに足を延ばせない程の広さで、背の高い人にとっては苦行でしかないですね、、(笑っちゃダメwww)



  セキュリティ面に関しては、最も貴重な荷物をまとめて枕元に置いておけば後は基本的に問題なし!笑 あんまりにもオープン過ぎて、相互監視状態になるので、逆にスリなどがいないので安全なのかもしれないですね。※最低限のセキュリティ対策は忘れずに!



  洗面所やトイレ(基本的に和式)は当然のように、共同で使うスタイル。
✓Tips: トイレに入る回数は最低限に・かつ清掃が入った直後を狙う!

 

 

 

  衛生面や、乗り心地が良いとは決して言い切れない環境ですが、
初対面の人と話して仲良くなったり、移り行く車窓の景色を眺めたり…
非日常的な体験サバイバル力(?)を身に着けたい方にはおススメです!笑

 

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 ハシゴの上で、着替えとメイクが出来るようになります。(実話)





2. 北京-ハルビン(哈爾浜) 
1054.2km / 422元(約7,170円)
二度目は、同じく冬休みの2月に、中国の最北・ハルビンの氷祭りに向かった際。

 



 札幌から大阪までの距離[1,055km]を、
14時間かけてのんびり移動したことになります。めちゃゆっくり~

 

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 この時だけは、硬卧のチケットが取れなかったため、
软卧(ルァンウォー)と呼ばれる、通常よりはお高めの席で移動しました。

 

 

 

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 ふっかふか柔らかくて、広めの2段ベッドが向かい合わせで2セット、合計4人一部屋の個室。荷物も、部屋の中に置けるのでセキュリティも抜群!
 (相席する残りの2人との相性次第では最高にも最低にもなり得ます、今回は最高!)

 

 

 

朝8時に北京駅を出発して、夜の10時にハルビン駅に着きました。

 

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着いたらマイナス30度の世界が、、、!!!

 

 


 一日を電車の移動だけで過ごすなんてもったいないなぁ、、と若干思いつつも、


 変わりゆく車窓の眺めや、友達とたわいもない話で盛り上がったり、相席したカップルがこっそりとイチャつく様子を片目ににやにやしたり(ごめんなさい笑)、車掌さんに突然”wechat交換しようぜっ!”て言われたり(え笑)、、、気が行くまでお昼寝したり、本を読んだり、こういう一日の過ごし方もまた非日常的でとっても楽しいものです。

 

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友だちが日本から持ってきた、たぬきうどんと豚カレーでQOL爆上げ!!!笑 



 

 


3.カシュガル-ウルムチ 
1080.4km / 297元(約5040円)

  留学生活ラストの寝台列車は、先日のウイグル旅行中

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夕方5時半にカシュガルを出発し、
翌日の朝9時半に目的地のウルムチに到着しました。

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 留学同期8名寝台列車に乗るとなると、
修学旅行のようなワイワイとした賑やかな楽しさがありました。

 

 

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中段は一番居心地が良いと言われています。笑

 



 ちなみに今回は、
偶然、移動中の軍人チームと同じ車両になり、
周りをオフモードの軍隊に囲まれる不思議な空間が出来上がりました。笑

 

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 荷物置きが、ミリタリー柄に埋め尽くされる。。。

 

  任務中以外でも、とても規則正しい生活リズムを送っていて、
普段の訓練通りにベッドのシーツをピシッと直角に整えるあたり流石でした。

 



 日本人留学生に対しても、優しく紳士的な対応をして下さって、『地球の歩き方』を片手に、色々な話をして盛り上がっていたみたいでしたね!(私は上の段で爆睡してました....)

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予想すらしていない、偶然の出会いも旅の醍醐味の一つ。

 

 

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  また、常に課題に追われる北京DD生となれば、消灯時間を過ぎてもiPhoneのライトを灯して暗闇の中でグループディスカッションをすることも?!(実話です)

 これこそ、まさに『蛍雪の功』..... はぁ。。






 さてさて、
半年で3回寝台列車に乗ったワセジョが教える、
中国・寝台列車のススメ。を、ご紹介!f:id:ling28china:20180526021231j:plain



[持ち物]
・インスタントフード
 冷たい水は出ませんが、火傷するほどに熱いお湯なら出る!!
カップラーメンやインスタントコーヒーの粉などを持ち込んでQOLの高い車内生活を過ごしましょう。笑 

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・お菓子
・水
 車内には熱すぎる給湯器しか設置されていない場合が殆どです。喉、乾きます。
・紙コップ
 めっっっちゃ便利です!!!歯磨きの際のコップにも、コーヒーやお茶を飲む際のコップにも、その他インスタントフードを食べる際の食器に!使い終わったら簡易ゴミ箱にも。しかもめちゃ安いのでコスパ最強です。
・割りばし
 麺類を食べる以外にも、インスタント飲料をかき混ぜたりする際の必需品。
・マスク
 特に女性の方で、寝顔や寝起きの顔を見られたくない方は必須!車内は乾燥するので、保湿にも◎
・メイク落とし・化粧水
→市販のトラベル用の詰め替えボトルに入れて携帯するとコンパクトに収まります。ミスト形式が便利!
・充電器
 大体、充電用コンセントが無い、或いはあったとしても混んでいたり遠かったりで使えないことが殆どなので、携帯の充電器は持参しましょう。(私は2回も忘れたので、その度に他のメンバーの充電器を借りていました!ひどい!電気泥棒しちゃった皆さんごめんなさい…涙)

 

 

 


 

▼何故、中国で寝台列車が無くならない??

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“中国人にとって、列車で夜を越して目的地に向かうというのは、移動スタイルとして完全に定着している。旅行とはそういうものだという意識が根付いている。それゆえ、所要時間の長さを気にする人は少ないが、移動中の快適性、たとえば乗り物内の広さや、乗り継ぎの回数を気にする人は多い”


  1995年から殆ど値上げされていない、安価な旅客運賃が一つ。


 また、飛行機や高速鉄道がかなり発達し、移動時間を短縮する手段が沢山存在する現在でも、従来からの長距離移動型の旅行のスタイルとして中国人のライフスタイルに根付いていることも、寝台列車の勢いが衰えない要因の一つなのです。



  しかし、目的地まで10時間以上かかる列車より、数時間で目的地に到達する飛行機を使いたいと考えるのは当然であり、格安航空券の普及によって、今後の中国人の選択肢が変化するにつれて、衰退していく可能性も否めませんね、、、


 



   寝台列車廃線が相次ぐ前に、
 是非一度は、ロマンあふれる、中国・寝台列車の旅を。

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Fin.

【お次は西へ!】シルクロードを巡る、新疆ウイグル3都市の旅。~ダイジェスト編~

大家好~ 

早いもので、留学生活も残り50日を切ってしまいました。。。

 

 

 海外留学をしていると、
長期休暇を利用して、留学先の国内旅行に行く機会も増えることかと思います。

 

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中国の大学に長期留学した場合、

旅行チャンスは1年に主に5

 

1.国慶 9月末~10月初旬の約10日間
2.春節(旧正月) 1月下旬~2月末まで約40日間
3.清明節 4月上旬の数日間 
4.労働節 5月上旬の数日間
5.夏休み 大体7月上旬~新学期9月まで

※ 他にも、6月の端午節や9月の中秋節などがあります。
※ 留学先のカリキュラムによって変更の可能性大。

 

 

北京大学は、5月4日創立120周年を迎えたこともあり、通常よりもやや長めに、5月上旬にまとまった休暇が取れることになりました!(歓喜)

 

 

ということで、4月29日から5月5日まで4泊7日
留学同期8名と中国・新疆ウイグル自治区を旅してきました。


訪れたのは、カシュガルウルムチトルファンの3か所。

 

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 中国"国内"といえど遠すぎるあまり、初日の北京からの移動には合計10時間以上かかりました。。

   ほぼ、インドの真上。笑  

カザフ族などの中央アジアにルーツを持つ少数民族が多く入り混じる、とってもエキゾチックなエリアです。

 

 

 


▼写真で振り返るウイグル旅行

~ダイジェスト版~

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♡グルメ♡ 羊!ナン!ヨーグルト!フルーツ!

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▼そもそもなぜウイグルに?

 中国留学に来る前は、自分がウイグルにいる姿なんて微塵も想像していませんでしたが、ウイグル旅行を決めたのには、色々な理由がありました。

 

・中国留学中にしか行くことの出来ない場所まで行ってみたかった。
新疆ウイグル自治区に対する単なる知的興味。
中央アジアにほど近い西端の民族の暮らしを知りたかった。
・既に、南は香港・北はハルビン・東は北朝鮮の国境まで行ったので、
 あとは西に行くしかないっ!!と思ったから。笑
シルクロード文化世界遺産等の遺跡に触れてみたかったから。
・ニュースや報道では、治安維持や暴動の話ばかりなので実情を確かめたかった。
etc

 

 

そして、
留学同期がウイグルに行くという話を聞きつけたから(超重要)!

↑これが最大の理由かもしれませんね、、笑

 

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発案・企画してくださった方、

旅行に同行してくれた皆様ありがとうございました!

めちゃタノシカッタ!!

 

 


ウイグル行く前の確認事項

ウイグル時間は北京時間 +2時間
 お店や観光地のオープン時間がどちらの表記なのか事前に確かめましょう。

 

・こまめな水分補給と休憩。

 春でも想像以上に気温が高く、乾燥しており、日差しも強いので、炎天下の中移動を続けると水分と体力が気付かないうちに吸い取られていきますので、体調にだけはくれぐれもご注意を。

 

・治安維持用の公安は至る所に。
 面積や一人あたりの公安・警察の人数が明らかに、異常なほど多いです。

 

・各所での身分証提示(1日10回程度)。
 駅や空港は勿論、ホテルへの出入りや、観光地・お店などどこに入るにしても、
 パスポートや身分証の提示が必ずと言っていいほど求められます。

 

・割と厳しな荷物検査。
 身分証チェックに加えて、セキュリティチェックと荷物検査も同様に頻繁に行われます。

 

また、公安による取り締まりがかなり厳しいので、
自治区内の治安に関しては、中国の中でもかなり良い方だと思いました。

 

しかし、
公安のサイレンが朝から夜までひたすら鳴り響いていたり、
治安維持パレードで道路が1時間弱に渡って封鎖されたりと、
“普通じゃない”雰囲気が常に漂っているので、その辺りはある程度覚悟をして向かうと良いかと思います。

 

外国人旅行客は、普通に旅行している分には何も問題ありません
事件等に巻き込まれないようにだけは十分に気を付けてください。。
また、公安の建物や警察の写真は撮らない & 投稿しないが、自身の身を守る為の鉄則です。

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▼持ち物
・現金1000元程度 -各所デポジット

 電子マネーやカードは使えない場合が殆どなので、準備しておくとスムーズ&安心

・多めの1元紙幣。

公共バスや露店での買い物の際に使います。
・日よけグッズ[日焼け止め・帽子・日傘・サングラス]
 日差しがとにかく強く、遮るものが無いので春でも容赦なく焼けました。(体験談)

3日以上の滞在を予定されている方は、日差しを遮るグッズは必須!ほんとに焼けます。

・ウェットティッシュ
 砂や汚れ等、衛生状態が気になる方は、多めに用意しておくと安心です。

・胃薬
 羊料理や香辛料が強い味付けが多いので、お腹が心配な方は胃薬を!

 

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▼旅行経費は最安万円代~    
 殆どが学生料金かつ、[中国ビザ・電話番号・銀行カード]等を保持している状況での旅行なので、あくまでも参考程度でお願いします。

 

交通費  2585元
宿泊費  453.5元
入場料  432.5元
食費   364元
観光費・その他 405元
合計 4240.9元  日本円で約7万2100円

 

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 食費は、意外にもかなり少なく1割にも満たない結果に... 

結構がっつり食べてた気がするんですけど不思議ですね。。

 

6割以上を占めているのは、交通費…
それもそのはず、合計で約7,300kmもの距離を移動しているのでコスパとしては妥当、、といったところでしょうか。

 

 

▼移動詳細
1.北京-ウルムチ-カシュガル 3432.3km
 (北海道から沖縄1往復 程度)
2.カシュガル-ウルムチ 1080.4km
3.ウルムチトルファン 160.2km
4.トルファンウルムチ 160.2km
5.ウルムチ―北京 2413.3km
飛行機・鉄道合計:7246.4km

 

また、徒歩は合計で8万5986歩 56km 128階分、、?!

(今回は、100ハイには全然届きませんでした。。)

 

 

両方を足し合わせると、
移動距離の総計7302.4km

1週間で日本縦断3回以上って考えると、かなりの移動距離ですね。。。

※北海道から沖縄までの直線距離が約2,340km

 

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 以上、
ゴールデンウィーク(労働節)の新疆ウイグル旅行ダイジェスト版でした!

 

 

 

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また、Twitterの方で
#ウイグルモ 或いは、
#カシュガル #ウルムチメモ #トルファンメモ
等のハッシュタグを検索して頂けると、
より多くの情報が得られるので、興味のある方はそちらも是非ご参照ください。

 

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現在、中国生活や留学に関しての質問等は、こちらの方でも返信させて頂いております

【アジア最高峰】中国No.1 北京大学の授業とは?! ~春学期編~

大家好!

いつもカフェだったりグルメだったり、、
食べ物の投稿ばかりについつい偏ってしまうので、
今回は留学生の本業学問編をお届けします。笑

 

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 早稲田大学が提供する長期留学プログラムは全部で5つのタイプがあり、
私は、Double Degree Programs(通称DDと呼ばれる)形式で北京大学に留学をしています。

Double Degree Programs(DD)
      本学在学中にダブルディグリーのカリキュラムを提供する大学に留学し、所定の要件を満たせば、卒業する際に本学の学位と留学先大学所定の学位の両方を取得できるプログラムです。留学先大学におけるダブルディグリー課程修了のためには、外国語に関する高度な読解力、聴解力、会話力が求められるため、参加希望者の語学力については特に厳格な審査を行います(早稲田大学留学センター公式HPより引用)
北京大学以外には、復旦大学シンガポール国立大学等にDD留学が可能。


 在学中の早稲田大学に加えて、留学先の北京大学の学位まで取得する為、渡航前から学内選抜試験に加えて、DD留学の為の特別授業・面接試験・課題等をこなし(通常の授業とは別。単位には非参入)、留学中も学位認定の基準をクリアする為に猛勉強する日々を過ごすことになります。

 


 先学期をなんとかギリギリで乗り越え、
中国にも慣れてきた今学期は少しは精神的に楽になるかなぁ~と思いきや、、、
相変らず余裕の無い、課題に追われる日々を過ごしています( ;∀;)

 


 日本や他の国の留学生が春休みをエンジョイしている間、
なんと2月26日時点春学期がスタートしており、既に9週目を終えました(早すぎて怖い)。。
 今学期は8科目24単位取得を目指していて、土曜日まで必修授業が入っているので、授業や課題をこなすうちに一週間が恐ろしいほど早く飛ぶように過ぎていきます。1つの授業あたり3時間連続なので、1日2科目ある日は終わった後の疲労度が凄まじい……

 


 今回は、各授業の面白い授業内容・課題等を紹介していくので、
北京大学への留学&普段の様子が気になる方は是非読み進めてみてください。
(※かなり文章量多いのでサクッと読み飛ばして頂いて大丈夫です!)

 

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1) 大教室編
 講堂並の広い教室で、100名~200名程度の学生と共に受ける授業。あまりの広さと人の多さに圧倒されること間違いなし。
※ただ、広すぎるあまり教授の声が聞こえにくく、途中から集中力が切れやすい。

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1.国際組織と国際法 【必修】
 夜9限~12限(21:30終了)。国際連合や非政府組織(NGO)など、国際的な組織の形態について理解を深めていく。受講学生は、驚異の200名越えを誇る圧倒的モンスター学級サイズ。そして、教授が留学生クラッシャー、、だったりする(留学生を狙ってランダムに指されることが多い)

 

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 先日の授業では、学生主体での模擬国連の会議を開催しました。
3人1組でランダムに振り分けられた国の代表団になり、一般討論・自由討論や交渉など話し合いを重ねたうえで、最終的には決議書を完成させます。

 

★模擬国連 Model United Nations
模擬国連は、1923年にアメリカのハーバード大学にて開催された「模擬国際連盟(Model League of Nations)」にその原点がある。国際政治の仕組みを理解し、国際問題の解決策を考える過程を体験できることから、教育プログラムとしても高い評価を受け、現在では世界中の大学・高校において授業に採用されている。
  模擬会議のプロセスを通じて、参加者は議論する国際問題や担当国の政策についての理解を深めると共に、国際機構の機能や構造、そして国連の可能性と限界を実感することができる。また、多国間外交や現代の国際関係を体験的に学習することによって、現代の複雑な国際政治の仕組みを理解することができ、さらにそのような複雑な国際政治を通して問題の解決策・対策を探ることによって、これからの国際社会に必要とされる人材の育成にも大きく寄与することになります。

引用:日本模擬国連駒場研究会HP http://jmun.org/munutility.html


また、主に4つの能力が鍛えられると言われており、
1.問題分析能力・論理的思考力
2.多角的視点・戦略的思考力
3.協調性・相互理解
4.Public Speaking 語学力
 

1つの国際問題をとっても、各国は異なる視点や切り口を持っていることを理解し、多角的な視野を養うことに繋がります。会議を通して主観的でなく客観的に国際問題への理解を深めることができるため、国際関係を専攻する学生としては非常に為になる授業でした。

 

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私は、イランを担当したのですが、国連での発言やイラン政府の政策等の資料を読み漁り(大体英語、それを中国語に翻訳)、発表に向けて要綱を準備していくプロセスの中で、今までの何倍もイランについて詳しく、また中東情勢や核問題、エネルギー問題等の理解が深まったと感じています。

 

ただ、事前準備に充てられる時間が僅か6日間のみで、
締切当日の深夜までチームメンバーで作業に追われてたり、、となかなか大変な課題ではありました笑

 

留学の同期は、ケニアスーダンといったアフリカの国々やレバノンなどの中東国家、またアメリカなどの大国を担当した学生もいて面白いラインナップでした。

 

 

2.比較政治学【必修】
 夜9~12限(~21:30)。秋学期に民族国家概論を担当した教授が引き続き担当。Pptのスライドが簡潔で、公邮(オンラインの授業連絡サイト)にアップしてくれるので助かってます。

 

★課題レポート&プレゼン
 世界の地域ごとに分かれてチームを組み、最終的にはプレゼンを行う。
事前課題として、2つ以上の国の政治体制を比較した2000字以上3000字未満のレポートが課される。

 

 私は、東ヨーロッパをテーマとして選び、ポーランドハンガリーの政治体制比較がテーマです。

 


3.世界の宗教と国際社会【必修】
 土曜日の早朝1限から3限という学生にはなかなか辛いスケジュール。
イスラーム教、キリスト教、仏教、ヒンドゥー教及びその他の宗教全般について学ぶ。


ヒンドゥー教の授業の際に、教授が紹介した映画がかなり印象的でした。
舞台は1930年代のインド、未亡人の女性をテーマにした実際の風習に基づく映画。

映画鑑賞『囚われの水』
 インド生まれの女性監督ディーバ・メータが、故国インドの女性たちに焦点をあてて書いた映画。撮影の際には、インドでのロケの許可が下りず、映画セットは破壊されて撮影地の変更を余儀なくされたり、上映の際にはヒンドゥー原理主義者のグループに上映館が襲われたりと、物議を醸した衝撃的な映画。
参考:http://www.a-happy.jp/blog/mari/2007/09/no63.html

 日本ではなかなか踏み入れづらい、敬遠されがちな「宗教」ですが、教養として身に着ける必要は十分にあると思います。

 

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2)上級生向け、ゼミ形式の演習科目編。
 演習科目であるが故に、グループワークがかなり多いのに加えてレポートが課されるハードな科目

 

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4.軍備制裁と軍隊 
 早朝1限~3限の授業。女性の教授。

核の保有問題や増大する世界の軍事勢力などの軍事問題について集中的に学ぶ。

★グループディベート
4つのテーマごとに、チームに分かれてディベートを行う。
  1.北朝鮮とアメリカの首脳会議は、朝鮮の核問題を解決するのか。
 2.日本は自主的な核開発を進めるべきかどうか。
  3.アメリカが低等量の核兵器開発を進めるにあたり、中国も類似した核兵器を開発するべきか。
  4.インド・パキスタン間対立は有限核戦争を発生させ得るか

 

 私は、テーマ4の印パ対立の核戦争発生の反対派チームに所属して、ディベートに向けて準備討論や資料作成を行っている段階です。インド・パキスタン間の対立には、お互いの国同士の違い(宗教や文化)や領土を巡る衝突だけでなく、植民地・戦争時代の大国間の影響が色濃く残っているので、世界情勢の中でも重要な問題の一つであると言えます。

 


5.欧州連盟概論
 EUについての理解を深めていく授業。女性の教授。

 

★グループ発表
 テーマに分かれて発表。留学生の意見をめちゃくちゃ求められる。
ヨーロッパにおいて、欧州の一体化が迅速に進んだ理由とその要因についてがテーマでした。既に、資料作成・発表は終了しましたが、週末の夜中にオンラインミーティングが開催されたり、直前までスライド作成に追われたりと、結構ハードでした。

★読書レポート
 リストにアップされた推薦図書の中から、本を選び、3000字程度の読書報告書を作成。
 

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3) 特定の地域に焦点を合わせて、集中的に学ぶ授業 編。
人数は最も少なくて10人程度。

学生数が比較的少ないので、授業の際に発言が求められることが多い。

 

6.東南アジアの政治経済と外交
 70人前後の中規模クラス。留学生がかなり多い授業で、助教も東南アジアの留学生。
教授は、中国と東南アジアを繋ぐ学術界での権威者だが、フランクで学生にも優しい。
ただ、クセが強い毎週の課題・発表など留学生クラッシャーな要素も多い。

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★毎週の課題
 毎週3種類の課題が課される点ではヘビーな授業。必ず授業前までに提出。

1.読書報告

 (2種類の本、40ページ前後)まとめを500字
2.ニュースリサーチ

 毎週東南アジアでの政治・国際情勢のニュースをチェックして報告
3.創作課題 

今年から課題がグレードアップし、北京大学清華大学にある東南アジアに関連した要素を見つけ出して研究。また、グループでの創作課題の発表についての研究も進めていく。

 

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そもそも、毎週課題内容が変化して、読書報告だけでも留学生にとっては苦しいのに、新聞をチェック、かつ校内の東南アジア要素を探し出すという作業を毎週繰り返していくことはもはや苦行に近い。授業楽しいから良いけど、、、、
 

★グループでの創作発表
  教授が学生の創意工夫を大切にしている方で、自由な発想に基づいた発表を求められる。3-4人のグループでテーマを決めて独自研究を進める。

  私のグループは、<東南アジア華僑・華人と日本の華僑・華人の社会における差異>を研究テーマに決めて、リサーチを進めている段階です。

 

★授業グループでの発表
 ランダムに振り分けられた6人前後のグループで、授業当日に行った内容に基づく発表を行う。

前回は、北京のミャンマー人留学生を探し(!?)、彼らにインタビューをして、それに基づく発表を行いました。ミャンマー人探し、アポ取り、週末のうちに、インタビュー・文字起し・発表まとめを行うという、、、締め切りが1週間も無いのが衝撃。

 

★wechatグループ
 全ての授業グループの中で最も更新が活発。
授業の課題・グループ発表の事務連絡を始め、東南アジアのニュースや学会、講演会の情報、また大学内の東南アジア要素を誰かが発見するたびにグループが動く。深夜・週末といったオフの時間帯を問わずに通知が来るので、内容を追っていくだけで精一杯。

 

 

7.東欧国家概論
 早朝1限スタートの影響もあり、クラス人数が最小。
18人いるはずなのに、毎回10人前後しか教室にいない、、、あれれ。
教授は淡々と授業を進めるが、学生同士のディスカッションが突然白熱することも。

 

東ヨーロッパに関する知識がかなり少なかったが、この授業のお陰でソ連の影響下にあった時代やバルカン半島情勢など東欧についての理解が深まるきっかけにはなりました。

 

★グループ発表 ×2
人数が少なすぎる故にグループ発表の負担割合がかなり大きくなる。また留学生の発表・発言はほぼ必須。東ヨーロッパの比較政治・経済・宗教や文化などがテーマ。こちらも、締め切りまで1週間無かったのでグループミーティング日曜日の夜に開催されました、、オフが無い。。。そして、グループ発表、危うく毎週課されるところでしたが、学生の反対に合い、負担が軽減されることになりました。

 

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遂にラスト!
8. 英国政治経済と外交
 前学期の戦略分析と同じ教授が引き続き担当。大陸以外の生徒(留学生・香港・台湾)生への配慮をしてくれることも多い。とても凝ったパワーポイントを準備しており、映像資料や音楽資料まで準備している。1スライドあたりの文字量は最多かも、、、もはや見えない。。

 

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★課題レポート
ポール・ケネディの『大国の滅亡』ジョエル・モキール『経済発展の文化:近代経済の起源』、A Culture of Growth: The Origins of the Modern Economy (Graz Schumpeter Lectures)を踏まえ

 1.  政治分裂がヨーロッパの決起をどのように引き起こしたのか分析。
2. 学術界におけるモキールの評価について論述。

3.『絶対主義国家の系譜』を参考にして、テューダー王朝の時代、イギリスがフランスとスペインに比べて王権の権力が弱かった原因を、官僚や軍備の観点に着目して考察。

 

といってレポートが課されていて、
現在はまだ文献に目を通している段階です、、締め切りやばい!

 


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ここまで読んでくださった方がいるのかは謎ですが、
約6000字(!!!)でばーーーっと今学期の授業紹介をしてみました。

 


毎週の課題やグループワークの多さは、日本の大学と大きく異なる点の一つかもしれませんね。北京大学生、テスト期間以外でも図書館や空き教室に籠って勉強してるし、グループワークに手を抜かないあたりがガチさを感じる。。。

 

  正直、今学期も全然楽ではないし、全て放り投げて、どっかに逃げたくなる日々ですが、、、目を背けていても課題は何も進まないし、何より課題の締め切りに常に追われているので、そんなことも考える余裕が無いのが現実ですね。ああ、、、

 

この経験が自分の糧になって、力になることを祈るばかりです。。。涙

 


 自分が、「忙しい人」「勉強大変アピール」って思われるのは好きじゃないので、いつもは勉強以外のテーマの写真を多く上げたり記事にして紹介しているのですが、カフェとかの写真や記事を上げ過ぎて”カフェ巡りの人”って思われるのもなんだかなぁ~と思ったのでこの機に特集してみました。笑(ちゃんと学生してますよ!)

 

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 いつも以上に情報量の多い記事を読んでくださってありがとうございました。

【東アジアNo.1】美しすぎる北京大学キャンパス?!

 

 大家好~

 

 果てしなく続いた北京の極寒の冬にも、遂に終わりが....!!

 

 最近はで日中20℃を超えることも多く、

晴天が続き、外に出るのが気持ち良い日が続いていて幸せです。♡

 

 

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  ところで、北京大学が、

【東アジアで最も美しい大学】に選ばれたことはご存知でしょうか??

 

 

世界大学ランキングを発表していることでも有名な、

Times Higher Educationのランキングにて、

なんと、北京大学が、第一位に輝いたそうでなんです!!

 

www.timeshighereducation.com

 

 The 10 Most Beautiful Universities in East Asia

- March 30 2018

1.Peking University, China

  Founded in 1898 as the Imperial University of Peking, the institution may have changed its name but it has kept all its grandeur, making it possibly one of the most beautiful campuses in the world. Also known as Yan Garden, or Yan Yuan, the Beijing-based campus could be described as a small-scale Summer Palace, given its Weiming Lake area, which was once part of a royal garden of the Qing Dynasty. The Boya Tower (pictured below), a traditional Chinese pagoda to the south of the lake, is lit up at night. Peking University (known as “Beida”) is particularly jaw-dropping in the autumn, as Weiming Lake mirrors the traditional architecture and colour-changing leaves. As far as picture-perfect tranquillity and natural beauty go, Peking takes the crown.

 

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(PC: Ren Xiang,  Zeng Liang 北京大学公式Facebookより引用。)

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(プロのカメラマンが撮影すると、キャンパスがこんな風に映るんですね、、綺麗すぎます。。笑)

 

 

  日本の大学と異なり、中国のキャンパスは、

それ自体が一つの街としての機能も持ち合わせています。

(外に出なくても衣食住に基本的に困ることがないのが驚き....!!)

 

 

 北京大学のキャンパスはかなり広大で、場所によって雰囲気が様々。

上記の写真のような雰囲気もあれば、本当に同じキャンパス?!と感じるような部分もあります。

 

 

  正直、教室棟や食堂は、衛生面が良いとは言い切れない部分も多々、、

( 特にトイレが和式・紙が流せない・使い方が汚い など)

本当にこれで東アジア1位と認定されてよいのかは未だに謎ですが、

 

 

今回は、

ランキング1位に選ばれるのも納得の、

"美しい北京大学"を厳選してお伝えします。笑

(※ 以降は、私が撮影した写真でお届けします)

 

 

 

北京大学の春(3月末~4月末)

 撮影地:国際関係学院の学部棟付近

 撮影日:4月上旬

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 他にもソメイヨシノのような、淡いピンク~白の桜も多くて、

キャンパス内でも気軽にお花見が楽しむことが出来ました。

 

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 この時期は、大学生に限らず、

遠足気分の小学生が元気に駆け回る姿も多々見られ、

ほほえましい気分で授業に向かうこともありました笑

(この小学生達、どこからきたのかは謎........ 関係者??)

 

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 サクラが散ってしまってからも、他の花がリレーのバトンを繋ぐように、

次から次に満開を迎えるので、お花見気分を長~く味わうことが出来ます。

 

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また、花が散った後の新緑もとても鮮やかで素敵です!ちょうど今の時期!

 

 

北京の冬(11月~3月上旬)

 

 北京の冬はとにかく長くて、ひたすらに寒い!!!

最高気温が氷点下を下回る日々が4ヵ月弱も続くので、

屋外の川・湖は全て凍り付きます。。。寒すぎた...........

 

撮影場所:未明湖 付近

撮影日:11月末

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 キャンパス内でも一際目を引く、未明湖。

かなり広大で、円明園の湖にも劣らない美しさを誇るのですが、

 

ここだけの話、実は、これ人工池なんです.........笑

(大きな湖まで人工的に作ろうと思える中国人の情熱が凄すぎる、、、)

 

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 1930年代に造られたこの未名湖。

 名前の由来は諸説ありますが、

命名の際に、納得のいく候補が無かったためにこの名になった説もあるそう。

 

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 湖の周りの建物も、

歴史を感じさせる重厚な造の建物が多いので、

運動不足解消を兼ねて、ぶらぶら散歩してみるのもお勧めです。

 

 

番外編:未名湖の夜

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 2018年5月に、北京大学創立120周年を迎えることもあり、いつもよりもライトアップや装飾が豪華!

 

街灯がかなり少ないので、煌々と輝く塔以外は真っ暗......

 

 夜は湖の学生カップルが大量に集まり、

夜のデートにはお勧めのスポットみたいです。笑

 

 等間隔をあけてカップルがベンチに座ったりする光景は、

まるで京都の鴨川、、?(無理がある笑)♡

 

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 以上、

THEランキングで東アジアNo.1に輝いた、

北京大学キャンパスの様子でした!!

 

※ ただしこれはキャンパスのほんの一部に過ぎないので、ご注意!笑